日本カイロプラクティック徒手医学会 JSCC

学術大会

第6回学術大会

開催日:
2004年09月04日(土)05日(日)
会 場:
品川区立総合区民会館(きゅりあん)
テーマ:
カイロプラクティックの有効性の証明-刺激のメカニズムの解明-
特別講演
脳を知り、脳を守り、脳を育む
東北大学未来科学技術共同研究センター教授 川島隆太
ワークショップ(3題)
アジャストメントに必要な刺激の種類と量
目崎カイロプラクティック院長 目崎勝一

舌癖および噛み癖が全身に及ぼす影響のメカニズム
東京都精神医学総合医学研究所 客員研究員
日本生体咬合研究所 所長 中村昭二

心臓血管機能に対する脊椎マニピュレーションの効果
京都大学医学部保健学科 助教授 ブライアン・バジェル
教育講演
カイロプラクティックについて
国立木更津工業高等専門学校 教授 大藤晃義

特別講演(1題)【一般公開】(無料)
5日(日)15:00~16:30 
◇脳を知り、脳を守り、脳を育む
◇東北大学未来科学技術共同研究センター教授 川島隆太
kawashima

脳機能イメージング手法を用いることにより、認知・記憶・意図・運動発現など、さまざまな高次精神活動を行っている時の脳の働きを知ることができる。我々は、この研究の成果を社会へ還元することを目的として、子どもの脳を健全に発育させる方法、高齢者の脳機能低下を予防する方法、痴呆症状を軽減する方法の開発を行っている。本講演では、社会還元の取り組みにつき、その理論や仮説、実践研究の成果などについて概説する。

ワークショップ(3題)
4日(土)10:00~11:30
◇アジャストメントに必要な刺激の種類と量
◇目崎カイロプラクティック院長 目崎勝一
mezaki

他の医療と同じく、カイロプラクターはアジャストメントに利用する刺激の種類と量(その中には順序も含まれるが)を、患者さん毎、関節毎に診断しなければならない。さもなければ、たとえサブラクセイションのリスティングが正しくとも、関節の可動性を十分に回復させえないか、過剰な刺激を加えてしまうことになる。私はAKのセラピローカリゼイションとチャレンジを応用することによって、この刺激の種類と量に関する問題を解決できると考える。

4日(土)13:40~15:10
◇舌癖および噛み癖が全身に及ぼす影響のメカニズム
◇東京都精神医学総合医学研究所 客員研究員 日本生体咬合研究所 所長 中村昭二
nakamura
未だ、医学になりきれない医療が多く存在する。症状発症の原因には、原因があり、原因がある。原因のない結果はない。人には成長があり、過程がある。ゆえに機能が形態をつくり、形態が機能をつくる。その正常な機能が何らかの異常により機能障害や不全を生じ、さらに形態の異常も発現し易くなる。舌癖と噛み癖は、中でも顔面頭蓋頸部に大きく影響を及ぼし易い機能である。そこで、これらの習癖が生体に及ぼす影響について臨床的に論じてみたい。

5日(日) 9:30~11:00
◇心臓血管機能に対する脊椎マニピュレーションの効果
◇京都大学医学部保健学科 助教授 ブライアン・バジェル
budgell
カイロプラクティックによる脊椎治療は2次的内臓疾患の改善をもたらす場合がある。脊椎障害およびアジャストメントは、自律神経系を通して内臓に影響を与えると考えられている。本ワークショップでは、心臓の自律神経制御が脊椎の力学的刺激でどのような影響を受けるかをレビューする。心臓への交感神経と副交感神経のアウトプットをECGを用いて実際に測定し、脊椎マニピュレーションの影響を見る。また、健常者と患者を対象としたこれまでの研究を紹介する。
教育講演(1題)
5日(日) 14:20~15:00
◇カイロプラクティックについて
◇国立木更津工業高等専門学校 教授 大藤晃義
oofuji
今回は、公開された初めての教育講演ということもあり、カイロプラクターを対象というよりも、一般の参加者を対象として「易しいカイロプラクティックについてのお話」をしたいと思います。先ず、カイロプラクティックの創設の話から始め、カイロプラクティックのたどった歴史について述べます。次に、カイロプラクティックの現状を紹介した後、今後の日本でのカイロプラクター養成の小生の意見に触れさせていただきます。。

懇親会
4日(日) 17:00~
認定カイロプラクティック神経学専門ドクター 大場 弘
カイロプラクティックの世界にも、互いの技量を競い合うことができるコンテストというものができないものかどうか、この発想から参加者全員が楽しめるコンテストを懇親会で企画してみました。参加して楽しめ、観て楽しめるゲーム感覚の競技内容をそろえています。チャンピオンにはカイロプラクター・オブ・ザ・イアー2004杯を授与します。

大会長挨拶
アキヒロカイロプラクティックオフィス院長 鈴木明弘
今年の学術大会は、昨年の学術大会の盛り上がりを東京でも、という思いで実行委員一同気合が入っております。カイロプラクティックは、ご存知の通り身体に対し薬物の代わりに様々な刺激を施すことを特徴としています。この刺激のメカニズムを解明し、公表することが、カイロプラクティックの有効性の証明となり、発展に繋がると信じております。今大会に参加しメカニズムを解き明かすヒントを学び取っていただき、ご自身の臨床にお役立ていただきたいと存じます。皆様のご参加を心待ちにしております。